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湖といえば、泳ぐ電子の軌跡

202407/15
202408/03

伊藤存、エレナ・トゥタッチコワ

MtK Contemporary Artでは、7月15日(月・祝)より8月3日(土)にかけて、伊藤存、エレナ・トゥタッチコワによる展覧会「湖といえば、泳ぐ電子の軌跡」を開催いたします。

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見たことのない見てみたい魚を探索している
後ろに気配を感じ振り返ると
エレナさんがいるようだ
陸を歩く格好のまま水の中を歩いている
何かを探索している
電子のような魚が泳いでいる
もう一度振り返ると
エレナさんはいないようだ

探索を何度もしていると探索の蓄積でできた湖がでてきた

この湖のようなものをつくるようなもの
そこでは小魚が増えて泳ぎだす
湖は見たことのない魚とおなじようなもの

伊藤存

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存さんと会うたびに、どこかの水に入っているみたいだ。
同じ水の中を歩いているのに、それぞれ違うものがきらめいてくる。
湖畔の砂に線を描いていくと、その線がどこかで繋がって、離れていったり、波に流され、水の中で消えて、やがて紙の上に表れる。

線はどこまでも続く。
自分の奥にある湖のような場所へと潜っていく。
そこには小さな島もあったり、山もある。
今、何かがきらめいたみたい。
筆の先にある意識が、大きな深い湖と繋がって、やまびこのように行き来して、話し合っている。

エレナ・トゥタッチコワ

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両作家の交流は、去年秋に伊藤存がエレナ・トゥタッチコワの主催するワークショップ「秋の高瀬川を歩く」に招待され参加した事から始まりました。鴨川から分流し、再び鴨川へと合流する、かつて運河として利用された高瀬川沿いを歩きながら、会話し、時に川の中に入り川底を探り、発見を共有し、歩いた後にドローイングなど共同制作もしました。

新しい遊びを発明するようなやりとりは、その後も続けられました。本展覧会もまた、2人の交流点の一つであり、共同で制作された映像やドローイングは、水辺や山の中での冒険、そしてスタジオでの対話のカケラとしてあります。
メイン会場に展示される多様な手法で制作された作品は、両作家が持ち帰った体験が深層へ沈み、それぞれの内なる湖との対話を通して再び掬い上げられ、形を持ったものです。

伊藤存は「砂の上のドローイング」と名付けられた刺繍作品のシリーズと「ある探索のトーン」と名付けられた習作のドローイングを展示します。

エレナ・トゥタッチコワによる新作の絵画やセラミック、ドローイングの作品は、実際に歩いた場所の記憶や、遠く離れた場所と人へ巡らせた思考の軌跡をなぞるように作られたものです。そこで水は、想像の島々を隔てたり、繋げたりして様々な形として表れてきます。

こうして作られた作品は、それぞれの波長と環世界を持ち展示室に一つの生態系を築いていきます。

 

展示会名
湖といえば、泳ぐ電子の軌跡
会期
2024/07/15-2024/08/03
開廊日時
月曜日〜土曜日 10時〜18時
協力
タカ・イシイギャラリー
オープニングパーティー
7月15日(月・祝)16:00-18:30
作家名
伊藤存、エレナ・トゥタッチコワ
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