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Up_03

202502/27
202503/15

大上 巧真、小笠原 周、小宮 太郎、アンドレア・サモリー、長田 綾美、米村 優人

MtK Contemporary Artは、2025年2月27 日(木)から 3月15日(土)にかけて、ARTISTS' FAIR KYOTO SATELLITE 2025プログラム「Up_03」展を開催いたします。

京都芸術⼤学⼤学院で教鞭をとる⻤頭健吾・⼤庭大介・名和晃平(通称: ⻤⼤名)は、これまでArtists' Fair Kyotoのアドバイザリーボードやスターバックス コーヒー京都BAL店のほか、ギャラリーを併設したホテル アンテルーム京都・那覇・ソウルでの企画に携わり、若⼿作家の作品を社会に広く紹介する活動を行なってきました。同大学大学院⽣や同卒業⽣を中⼼とし、2021年にスタートした「Up」展は、今回で第3回目となります。

本展「Up_03」では、彫刻家 名和晃平が主体となり、今注目すべき立体作品を制作する気鋭作家、大上 巧真、小笠原 周、小宮 太郎、アンドレア・サモリー、長田 綾美、米村 優人の6名の作品にフォーカスを当てます。

 

大上 巧真 Takuma Oue
2000年大阪府生まれ。京都芸術大学大学院修士課程芸術研究科美術工芸領域油画分野在籍中。縄張りを張るような、巣を作るような意識で制作をしている。この意識は私にとって物理的身体のアウトラインを保つために必要である。いかにアウトラインを確認していくかの思考実験やその思考段階の不安定な状態でペインティングやパフォーマンスをすることで、物理的身体のアウトラインを保つと共に可変にしていくことを目指している。主な展覧会に「常行三昧 Jyogyo Zanmai」(A-LAB、兵庫、2024)、「ウサギ、ハチドリ、ホムンクルス〜新しい地平の作り方〜」(MEDIA SHOP galleryⅡ、京都、2023)、「ARTISTS' FAIR KYOTO 2024」(京都国立博物館 明治古都館、京都、2024)などがある。

小笠原 周 Shu Ogasawara
1985年兵庫県生まれ。2008年京都造形芸術大学美術工芸学科彫刻コース卒業。石を彫るという行為を通して、自身の人生や経験を古来より伝えられてきた神話と対等に扱うことで、信仰心のようなものを補い、現代におけるギリシャ彫刻や石仏のような存在を模索している。また、「ゲンビどこでも企画公募2018」展での五十嵐太郎賞(2018)や、尼崎市文化未来奨励賞(2018年)、さらに彫刻自体を再考する自主的な取り組みとして、「問題のシンボライズ −彫刻・身体・男性性−」(ホテルアンテルーム京都gallery9.5、京都、2023)、「おまえのための///」(堀川新文化ビルヂング、京都、2024)の企画・実施など(熊谷卓哉、米村優人との共同)、活動の幅をますます拡張している。現在は石仏や遺跡に関心を持ち、石のレリーフを熱心に制作している。主な個展に「1985らへん」(VOU、京都、2024)、「剛体術」(hop ART GALLERY、大阪、2022)などがある。滋賀県のシェアスタジオ「山中suplex」のメンバー。

小宮 太郎 Taro Komiya
1985年神奈川県生まれ。2016年京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻(博士)修了 。「みること」の能動性、人の視覚からの認知機能にアプローチしながら絵画や写真作品、高速回転するオブジェや、空間を利用したトロンプ・ルイユ(騙し絵)的なインスタレーションなどを制作。それらの作品は認知されていない領域を知覚するための装置でもある。主な個展に「Virtual」(MAHO KUBOTA GALLERY、東京、2024)、「穴の容態」 (Art Center Ongoig、東京、2019) 、「The skill of pen spinner.」 (vou、京都、2018)、主なグループ展に「VOCA2023」 (上野の森美術館、東京、2023) 、「basement #01 五劫のすりきれ 」 (京都文化博物館、京都、2022) 、「Soft Territory かかわりのあわい」 (滋賀県立近代美術館、滋賀、2021) 、「Mind Sights」 (MAHO KUBOTA GALLERY、東京、2021) などがある。滋賀県のシェアスタジオ「山中suplex」のメンバー。

アンドレア サモリー|Andrea Samory
1991年イタリア生まれ。フェラーラ建築大学大学院卒業。東京大学隈研吾研究室を経て、隈研吾建築都市設計事務所、名和晃平氏率いるSandwichにて研鑽を積む。現在は東京を拠点に活動。21世紀に興ったアートムーブメント“ポスト・インターネット”の視点にもとづくアプローチで、思弁的実在論の哲学やアッサンブラージュ理論にSF、ボディホラー、コズミックホラー、マジックリアリズムを取り入れた作品は、世界社会、気候、政治、テクノロジーについて、ディストピア的、ユートピア的な情報が入り乱れる現代社会に焦点を当てている。日常生活を形作る、生物的な概念としての、また、インターネット上の概念としてのバイラリティや無形の力を象徴するような光沢のあるソフトでカラフルな素材を用いて、3Dスカルプティングと3Dプリンティングを特殊効果(SFX)や伝統的な彫刻技法と組み合わせて制作される作品は、鑑者を自然が腐敗した不気味な世界へと引き込み、反発と魅了、疎外感と認識といった両義的な感情を引き起こす。主な個展に「Overgrowth」(Contrast、東京、2023)、主なグループ展に「The Vanishing Horizon」ep.1(WWNN、ソウル、2024)、「Reverberating Things」(Candy snake gallery、イタリア、2023)などがある。

長田 綾美 Ayami Nagata
1997年大阪府生まれ。2022年京都芸術大学大学院修士課程芸術研究科美術工芸領域染織分野修了。「日常をリフレームする」というテーマをもとに、ブルーシート・輪ゴム・バラス石・不織布・水糸など日常にありふれた工業製品を作品へ落とし込む。その過程を通じて、物事の価値について見つめ直すきっかけをつくり、また、ごく単純な染色技法である「くくる・織る」といった身体感覚を伴った規則的な行為に対しての執着を根源とした表現を試みている。主な個展に「あおをくくる」(Lights Gallery、名古屋、2021)、グループ展に「T2 Collection「Collecting? Connecting?」」(WHAT MUSEUM、東京、2024)、「ARTISTS' FAIR KYOTO 2023」(京都新聞社、京都、2023)などがある。

米村 優人 Yuto Yonemura
1996年大阪府生まれ。2019年京都造形芸術大学美術工芸学科総合造形コース卒業。人智を超えた圧倒的な存在や、自身の個人的経験に基づいた特定の人物への関心や興味から、粘土、石、FRP など多様な素材を用い制作している。物理的な関係性で語られる独自の物語を創出しつつ、痛みや恐れ、憧れ、畏怖の念等の内的な感情を投影することを模索している。主な個展に「米村優人のゼツエンピープル」(EUKARYOTE、東京、2024)、「BAROM(あるいは幾つかの長い話)」(京都市京セラ美術館 ザ・トライアングル 京都、2023)、「我(we)」(COHJU contemporary art 京都、2022) 、主なグループ展に「自生するキメラ」(BnA Alter Museum、京都、2025)、「東 京都 展」(WHAT CAFE 東京、2024)と「NSFS/止め処ないローレライ」(EUKARYOTE 東京、2023)などがある。

 

展示会名
Up_03
会期
2025/02/27-2025/03/15
オープニングレセプション:
2 月 28日(木)18:00-19:30
作家名
大上 巧真、小笠原 周、小宮 太郎、アンドレア・サモリー、長田 綾美、米村 優人
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