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鬼頭健吾 Kengo KITO

現代美術作家 / MtK Contemporary Artディレクター / 京都芸術大学大学院教授

1977年愛知県生まれ。2001年名古屋芸術大学絵画科洋画コース卒業後、2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科油画修了。2008年に五島記念文化賞を受賞しニューヨークに1年滞在し、その後ドイツベルリンにて制作活動。現在、群馬在住。

鬼頭健吾は、布やリボン、ひも、鏡などの既製品を用いて大規模なインスタレーションを展開してきました。数百ものカラフルなフラフープつなぎ、展示空間全体に配置する作品「untitled (hula-hoop)」や、数千枚にも及ぶ手鏡に花の映像を反射させる「broken flowers」など、大量の既製品の意味の拡張に言及します。

この空間全体へオブジェクトを配置して行く行為を、鬼頭は絵画の制作行為と同義に捉え、色と形、そして光の生み出す効果への探求をインスタレーションと絵画の両方の制作行為にて呼応させながら行います。ゆえに、絵画シリーズも、独立した絵画シリーズという位置づけではなく、インスタレーション作品との影響関係の中で生み出されたものであり、平面に貼り付けられたインスタレーション作品でもあるのです。

近年の主な個展に「Unity on the Hudson」Hudson River Museum、ニューヨーク(2023)、「Lines」KAAT神奈川芸術劇場、神奈川(2022)、「RECONNECTING」Japan House、ロサンゼルス(2021)、「DOMANI・明日展 2021」国立新美術館(2021)、「Full Lightness」京都市京セラ美術館(2020)など。